蚶満寺・九十九島を訪ねるみち

この道は「新奥の細道」秋田県内のコース2に紹介されているもので、関バス停を基点に蚶満寺バス停までの13.5kmになっています。
今回歩いたのは北海道宗谷岬から「e旅歩き旅」と題して、徒歩の旅を続けて40日目(通算54日)の「象潟~山形県遊佐」31.5kmの内の前半部10.7kmです。
秋田県から貰った資料によると九十九島はマップのピンクの線を歩くようになっていていますが、今回私は赤い線を歩いたので3kmほど短縮されました。

九十九島を地図で見たとき、海岸線には島らしい所は描いてないので、どこに島があるのかな? と、疑問に思いましたが、実際に歩いてみて、その謎が解けました。島は田んぼの中に点在していたのです。
「九十九島」の由来の説明板によると、この田んぼの中の島々は、かつては松島と並び称されるほどの景勝地であったらしいのですが、1804年の大地震で一夜にして海底が隆起し陸地になってしまい、今の景観になったそうです。
「春、田んぼに水が張られると水面に島々が浮かび往時をしのぶことができ、夏は深緑、秋は黄金色、冬は雪景色の中と、四季それぞれの風情を見ることができる」 と書いてありました。

境内の松尾芭蕉像 境内の松並木(昔の参道?) 境内の松の木にアオゲラが・・・
蚶満寺には西行法師、北条時頼、松尾芭蕉など多くの歴史上の人物が訪れたようで、遺物、遺跡も多いそうです。境内には松雄芭蕉の銅像が立っていました。(上左)
境内の直ぐ近くをjrと国道7号線が通っていて、当時の境内の様子からはかなり違っているのだろうと思いますが、現在の正門からかなり離れた所に昔の参道を思わせるような大きな松が整然と並んだ松並木がありました。(上中央)
田んぼの中に点在する島々、後方は鳥海山(2236m)
この付近には「きさかたさんぽみち」というウォーキングコースも設定されているらしい。
道の駅にある「きさかたさんぽみち」の道標(左)
(右)「きさかたさんぽみち」の案内板

(左)道の駅「ねむの丘」展望温泉もある
道の駅の裏(渚コース) 蕉風荘前の池のような内海

あとで分かったのですが、しっかりした道標ときれいに整備された遊歩道を歩いたのは、どうやら東北自然歩道「新奥の細道 蚶満寺・九十九島を訪ねるみち」ではなくて、「きさかたさんぽみち」 九十九島コースと渚コース だったようです。
いずれにしても殆ど平行して同じところを歩くので大差はありませんが、「きさかたさんぽみち」の方が案内板や道標が細かく設定されていて、自然とそちらに誘導されてしまいました。
「渚コース」は「新奥の細道」より海に近いコースが設定されていて、こちらの方が良かったように思いました。
蕉風荘前の池のような所は、元禄2年(1689年)芭蕉が訪れた頃は南北4km、東西1kmの湾になっていて、水深約2mで貝類がたくさん獲れたそうです。
日本海に面した湾口はさらに浅瀬で「腰長」とか「汐越し」などと呼ばれていて、芭蕉はここで『腰長や 鶴脛ぬれて 海涼し』と詠んでいると案内板に記されていました。


物見山
「物見山」とは海岸にある高さ10mほどの小山ですが、上からは眼前に広がる日本海のかなたに北は男鹿半島、西には飛島、振り返ると鳥海山が迫るという眺望抜群の地である、と案内されていましたが、この日は残念ながら男鹿半島や飛島は見えませんでした。鳥海山も山頂は雲の中でした。
後方の鳥海山はきょうは雲の中
地震で隆起する2年前の享和2年(1802年)、伊能忠敬が物見山を基点にして「九十九島」の測量をしたということです 若かったころ鳥海山には2回山スキーに来たことがあります。2回目は麓では桜が満開でした。
1988.06.16 と 1990.04.20)

象潟海水浴場の「沖の棒杭」
左の画像は象潟海水浴場にある「沖の棒杭」というもので、実際は沖合い300mのところに立っていて、昔、北前船をつないだものだということです。
目をこらして沖合いを見ると、画像のような棒杭が等間隔で並んでいるのが見えました。
この浜辺は江戸時代本荘藩の天然の良港で塩越港の一部として栄えたようです。
解説板には「塩越港は大澗、小澗、鰐渕を総称し、大澗は千石積以上の大船12艘が繋留でき、領内の米穀・物資の集散基地として繁栄し、大問屋も7軒あった」と記されていました。
象潟海岸沿いに歩きます 自然歩道「新奥の細道」の標柱 奈曽川、小さな川でも水量豊富。
鮭が上るらしい

国道7号線の浜山交差点から象潟海岸沿いに歩いていると、いつの間にか東北自然歩道「新奥の細道」の九十九島を訪ねる道に合流していたようです。派手な「きさかたさんぽみち」の標柱に代わって見慣れた自然歩道の標柱が現れました。(上中央)
最後は標柱に従って奈曽川に沿って国道に出ると「三崎峠から有耶無耶の関を訪ねるみち」の案内板がある終点に着きました。
この日はここから次の「三崎峠から有耶無耶の関を訪ねるみち」11.2kmを歩いて山形県に入り「十六羅漢と夕日のみち」7.8kmを歩きました。

データ
  • 2006.10.11(水)
単独
サンねむの丘
0.7km

7:25

7:44

蚶満寺
3.2km

 

8:37

道の駅「ねむの木」
1.4km

 

8:58

物見山
1.2km

 

9:14

塩越港 沖の棒杭
1.9km

 

9:40

国道浜山交差点
2.3km

 

10:25

関バス停
歩行距離
約10.7km
行動時間
約3時間00分
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