火山回道 有珠めぐりの道

これは「e旅 歩き旅」21日目の「洞爺町~壮瞥温泉」34.9kmの旅の後半部と、翌日の22日目「壮瞥温泉~礼文華」31.8kmの前半部で、有珠山を一周する北海道自然歩道「有珠めぐりの道」の北側を半周した記録です。
15日は洞爺湖畔北側の洞爺町の民宿を出発して、自然歩道「洞爺湖畔巡りの道 I 」を歩いた後、この道の前半部 『壮瞥温泉~有珠山外輪山遊歩道~ロープウェイ~壮瞥温泉』14.1kmを歩いて、湖畔南側の壮瞥温泉「いこい荘」に一泊。
翌日、『壮瞥温泉~洞爺湖温泉~JR洞爺駅』 12.0kmを歩いて、JR礼文華駅までを歩きました。

今晩の宿「いこい荘」には午後2時前に到着。
宿に荷物を置いてロープウェイ駅に急ぎましたが、坂道に息が弾みます。
ロープウェイ山麓駅前からの昭和新山 ロープウェイの中から・・・

切符売り場で下山の最終便に間に合うかを訪ねると、「山頂での見物はゆっくり歩いて40分程度ですから、充分間に合います」との返事でしたが、どうやらこれは「銀沼大火口展望台」までを往復する場合の事だということが、展望台まで来て分かりました。

「銀沼大火口展望台」からの眺め
中央の噴気を上げている銀沼火口は1978年夏の活動でできたもので、当時は人頭大岩塊がこの展望台付近まで飛んで来たそうです。
右奥の山は、1977年8月7日噴火の30分前に火口原内の小道に亀裂が入り、午前9時12分軽石噴火が始まって、1日1mの速度で隆起し5年間かけて新しく誕生した比高120mの有珠新山だそうです。標高は667.3m。
この銀沼火口は1978年の噴火前までは緑豊かな自然に包まれ、牛馬が放牧されるなど、のどかで美しいたたずまいだったというから驚きです。
展望台の先には 「これより先はハイカー専用の縦走路です。一般のお客様は必ずロープウェイでお戻りください」 と、書いた立札が「通せんぼ」していました。

その先、縦走路は数百段はありそうな急な木製の階段が火口原の底へ下っています。そして更に外輪山へと続いていて、その先には休憩所らしい建物と数人の人影が見えていました。(上左)
外輪山の左下には久しぶりに太平洋側の海(噴火湾)が見えました。
時計はまだ3時前ですから当然火口原への階段を下りることにしました。

外輪山南西側から見た有珠山(3枚合成画像)
左から 小有珠(552m)、中央の平らな山の左端が有珠新山(667.3m)、画面中央がオガリ山、その右の荒々しい山は大有珠(732m)
オガリ山の下、白い噴気が上がっている所が銀沼火口、火口右側の火口壁には厚さ約20mの縞模様がはっきりと見られます。これは頻繁に噴火を繰り返した堆積物で上空から降下した噴石や火山礫、火山灰、地表を流れ広がった火砕サージだそうです。最下部の白い層は噴火の際に被災した樹木と軽石堆積物で厚さは僅か約2mだそうです。
これが300段以上あった火口原の底への階段。(画像の中央の白い線)
こうして見ると、なかなかの物でしょう!

恐らく注意の立札がなくても、この階段を見ただけで、一般の観光客は尻込みするのではないかと思いました。
有珠山からの展望をゆっくり楽しんで、宿には17時25分に到着しました。

これ以下は16日の記録です。

上は洞爺湖温泉街の街外れにある集合住宅。
平成12年の噴火の流出物で道路も建物も使用不能になっていました。
国道230号線はここから先は新しい道路が大きく西側に迂回して旧国道よりかなり高い位置に付け替えられていました。
この日と翌日は北海道ツーデーマーチが開催され、全国各地からウォーカーが洞爺湖温泉の旅館に泊まったようで、朝から大勢のウォーカーに出会いました。
私も当然その参加者だと勘違いされて、集合場所などを聞かれました。

二日間「e旅 歩き旅」を中断して、ツーデーマーチに参加して、洞爺湖の残り半周を歩こうかと思いましたが、結局決心がつかないまま、集合場所からどんどん離れて、洞爺湖温泉が見下ろせる位置まで来てしまいました。
国道からは洞爺湖周遊道路を西に向かって歩いているウォーカーの列が見えました。(上)

上の画像は新しい230号線の展望台から見た 平成12年(2000年)の噴火で被害にあった状態をそのまま残した「野外博物館」です。
旧国道230号線に沿って建てられていたドライブインなどの建物のようです。火山のエネルギーの凄まじさが良く分かります。火山は温泉のような恵みも与えてくれる半面、こうした甚大な被害ももたらします。

解説板には 『噴火後、被害地域の復旧とともに、洞爺湖周辺の6市町村が協力して、火山が作る美しい自然や恵みを、訪れた人が理解し楽しめるように、被害地域丸ごとを「野外博物館」として残そうということになった』 と、ありました。
この取り組みを「洞爺湖周辺エコミュージアム」というようです。

右の画像には今も火山の水蒸気が上がっている近くを観光客が歩いている様子が写っています。
おそらく、旧230号線付近だろうと思います。
北海道自然歩道「火山回道 有珠めぐりの道」の計画ルートは旧道の設定になっていますから、画像の付近に道が整備されるものと思います。

JR洞爺駅
11時10分、JR洞爺駅に到着しました。
駅前には「歓迎 北海道ツーデーマーチ」の青い幟がたくさんはためいていました。


私が歩いていると、窓から一斉に振り返って、私を見る観光バスがありました。
おそらく、ツーデーマーチの参加者を乗せたバスでしょう。歩くことには関心が高い人たちのようでした。

この後、海岸沿いに歩いて、礼文華(れぶんげ)まで行きましたが、ただ一軒ある礼文華の宿は休業中のようでした。途中のドライブインでも訪ねてみましたが、礼文華には宿はないようでした。
翌日泊まる予定の長万部の宿に電話して、今日も宿泊することにして、JR礼文駅から電車で長万部に向かいました。

データ
  • 2006.09.15(金)
単独
いこい荘
3.0km

14:00

14:40

ロープウェイ乗り場
1.5km

 

14:53

ロープウェイ山頂駅
2.5km

 

15:32

外輪山遊歩道
2.5km

 

16:18

ロープウェイ山頂駅
1.7km

 

16:43

ロープウェイ山麓駅
2.9km

 

17:25

いこい荘(泊)
3.5km

7:31

8:43

洞爺湖温泉街
2.4km

 

9:20

旧230号線分岐
1.1km

 

9:36

屋外博物館展望台
2.3km

 

10:12

道央自動車道
2.7km

 

11:10

JR洞爺駅
歩行距離
約26.0km
行動時間
約7時間04分
ほかの参考サイト
アーカイブ

現在位置: ホーム北海道自然歩道メニュー > 火山回道 有珠めぐりの道