e旅歩き旅 84日目 JR今庄駅~敦賀駅

このところ良い天気が続いたが、用事があり出かけられなかった。
ようやく用事も片付き、久しぶりに良い天気の下で歩くことができた。
鯖江駅を朝7時51分の電車で今庄駅まで行く。
駅で旧国鉄のトンネルを歩けるか聞いてみると、「一部電気が点いてないトンネルもあるけど、歩けます」という返事だった。
しかし、歩行者専用道ではないので、車もたまには通るので狭いトンネル内では充分注意して通って下さい。とも言っていた。

電車に乗る前に弁当を買っておくのを忘れたので、今庄駅から少し戻って国道筋にたった一軒あるファミリーマートで弁当とお茶を買った。
新羅神社の裏から登る藤倉山の登山口のカタクリの花を撮影してから敦賀方面に向かうつもりが、反対方向に行くことになったためカタクリのことなどすっかり忘れてしまった。

(画像はクリックで拡大します)
今日歩く道は最初は旧北陸道である。
今庄の町外れには「文政の道しるべ」が立っていて、

左:京・いせ・江戸道
右:京・つるが・己可佐(わかさ)道


と、解説板の助けを借りながら辛うじて読めた。
今庄の町外れの文政の道しるべ
文政の道しるべ
道しるべ解説板
道しるべ解説板

その横に「平成の道しるべ」中部北陸自然歩道の標柱が立っていて、「左:北国街道 板取宿、右:北陸道 木の芽峠、手前:湯の尾峠 3.5km」となっていた。

コツラの清水 旧北陸街道 昔、この道を歩いた多くの旅人が、きっと「コツラの清水」で喉を潤したに違いない。
その清水には柔らかそうなセリが生えていた。
コツラの清水 旧北陸街道
イカリソウ スミレ エンゴサク
イカリソウ タチツボスミレ エンゴサク

この道は自然歩道歩きで「旧北陸街道今庄宿場町の道」として、花ハスの郷から365温泉まで歩いている。また、そのあと妻と友人と3人でも来ているので、途中までは良く知っている。
敦賀側の葉原から先も「旧北陸街道③ 木ノ芽峠~敦賀」で歩いているので、今回初めての部分は二ツ屋への分岐から敦賀市葉原までということになる。
この間は旧国鉄の北陸本線が走っていた線路跡地を県道今庄杉津線として利用している。

もう40年以上昔のことになるが、学生だった頃大阪から春、夏、冬の休みにはこの北陸線を使って田舎に帰っていた。
親の脛かじりの分際で急行などというものに乗ることは言語道断。時間ならいくらでもあるので、いつも各駅停車だった。

杉津付近はトンネルの連続で、車窓から短時間だけチラっと見える杉津の海は、山育ちの私にはことの他印象深く、今もその時の様子が思い出される。
山中トンネル付近は日本でも有数の急勾配の難所だったので、スイッチバックと言って列車が行ったり来たりして坂を少しづつ登って行ったものだ。

スイッチバック用跡地 山中トンネルとスイッチバック用トンネル(左) トンネルの切れ間から見る杉津海岸
スイッチバック用跡地 スイッチバック用のトンネル(左) トンネルの切れ間から見る杉津海岸
歴史上の多くの人が通った山中峠解説板 トンネルの先にはまたトンネル 右は北陸自動車道上り線、正面は下り線
山中峠の解説板、南今庄に立っていた
大伴家持の歌の意味がやっと判った
トンネルを出るとその先には
またトンネルが・・・
道路の右は北陸自動車道上り線
正面の青い鉄橋は下り線

懐かしいスイッチバックの跡地が今も残っていて、説明板が立っていた。
山中トンネルには列車がスイッチバックする時の長さを確保するために掘られた入口しかないトンネルも横に残っていた。(上中央画像のトンネルの左側の黒い穴)

列車が今庄駅に着くと、ザラザラした器に入れた「今庄そば」を売っていて、その美味しそうな香りが空きっ腹には堪らなかったことを思い出した。
当時のそばの値段は忘れたが、20~30円程度ではなかったかと思う。しかしそれすらも我慢したものだ。
家に帰れば祖母や母が「おはぎ」などを作って待っていてくれる筈だし、第一そんな無駄遣いはできなかった。

昭和38年北陸トンネルが開通し、旧北陸線は廃線になった。
北陸トンネルは13km余りの長さがあり、当時は日本一の長さで、福井の「いちょうらい節」にも歌われ、長い間日本一を誇っていたが、青函トンネルが出来るとその座を明け渡すことになった。
また、北陸トンネル内での列車火災事故などもあり、多数の犠牲者を出したトンネルでもある。

きょうは懐かしい風景を見て、半世紀ほど前の記憶を辿りながら歩くことができた。
私が7時間50分かけて歩いた距離を、帰りの電車は、たった16分で走ってしまった。
文明の利器は凄い!
あっけないほど早いが、見えるものも16分ぶんでしかない。
手紙とメール、紙地図とGPSもきっとこんなものかもしれない。確かに早くて便利だが味気ない世界に入っているのかもしれない。
字が汚い私は、もう十数年、年賀状はもちろん、普通のはがきや手紙もパソコンで書いている。文がたくさん書けるし、読みやすい。(と、思っている)
更にどんな事を書いたのか、その内容が残ることもメリットだと思っている。

最近、従兄妹から「絵手紙」が届くようになった。簡単な絵と簡単な文の絵手紙は新鮮で美しい。
しかも簡単な一言しか書いてないが充分気持が伝わる。
携帯電話やメールなど文明の利器が発達し、充分気持や意思が伝わっているはずだが、ふれあい広場、ふれあい会館など「ふれあい」を頭に付けた名称が目立つようになったのは、人と人のつながりが希薄になっている現象の裏返しかもしれない・・・・。

データ
  • 2007.04.10(火)
単独
今庄駅
2.2km

8:24

9:08

文政の道しるべ
0.5km

 

9:18

コツラの清水
3.2km

 

10:07

二ツ屋分岐点
4.7km

 

11:23

山中トンネル
4.4km

 

12:59

杉津分岐点
1.5km

 

13:21

阿曽分岐点
3.6km

 

14:19

476号線と合流
5.5km

 

15:34

深山寺
2.7km

 

16:14

敦賀駅
歩行距離
28.4km
宗谷岬からの累計距離
1997.4km
行動時間
7時間51分
天気
晴れ
宿泊
自宅
費用
昼食 233
交通費 740
その他 608
その他は お茶・牛乳・野菜ジュース・おやつ・入館料・ランドリーなど
アーカイブ

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