e旅歩き旅 39日目 酸ヶ湯-十和田湖温泉郷

今日のルートは八甲田山々頂並みの紅葉から始まった。
朝一番は酸ヶ湯のすぐ近くにある地獄沼・極楽沼周辺の東北大学植物園八甲田分園の散策してから、雲の中の八甲田山を左に見て国道103号線を南下。
笠松峠の先は湿原が点在するようになり、左のやや大きな睡蓮沼には八甲田山の絶好の展望所なっていて休憩ベンチとトイレが設けてあった。
私と同じ機種のカメラを持ったご婦人が後から来て、私のカメラのシャッターを押してくれた。一人で歩いていると自分を撮る機会は皆目ない。宗谷岬、大沼公園、八雲町の散髪記念、そして今回の八甲田で4回目だろうか・・・?

(画像はクリックで拡大します)
1軒宿の酸ヶ湯
酸ヶ湯温泉
地獄沼 沼全体から湯気が上がっていた
地獄沼 沼全体から湯気が上がっていた。 手を入れてみると、やや暖かいかな? という程度だった

猿倉温泉分岐、谷地温泉分岐を過ぎると国道103号線を別れて県道青森十和田線に入る。谷地温泉は日本三秘湯の一つらしい。
この辺りからは昨日のブナ林と同じような素晴らしいブナ林がつづく快適ルートだ。特に国道を外れブナ林の中の一本道は今回の旅で最も素晴らしい道の一つ数えられる道だった。
それは谷地温泉への分岐を過ぎた辺りからブナ林の中にもう一本道のようなものがあるような気がして気になっていたが、下草が多くて確認できないまま、時々覗いたりしながら国道を歩いていた。

睡蓮沼と八甲田山 左から硫黄岳(1360.2m)小岳(1478m)高田大岳(1552m)
睡蓮沼と八甲田山 左から硫黄岳(1360.2m)小岳(1478m)高田大岳(1552m)
リンドウ シラタマノキ

暫くすると下草のない林になったので、気になる方へ林の中を100mほど入ってみると、幅4mほどもある山道が続いている。
どこへ行く道か分からないので、取り敢えずGPSで車道から離れ過ぎないよう確認しながら歩いてみる。
時々GPSを確認してみるが車道から着かず離れず100mほどの間隔を保って平行している。
何のための道か分からないが歩くには都合のいい道だ。やがて小さな谷を渡る。ここで謎が解けた。
谷を渡る所で太いパイプが露出していた。
先ほど猿倉温泉への分岐で湯元猿倉温泉から谷地温泉と十和田湖温泉郷へ湯を送っているという絵が描いてあったことを思い出した。
どうやらその送湯管を埋設してある所のようだ。歩くために作られた道ではないので当然のことに谷には橋は架かってないが、水が流れていなかったので簡単に渡ることができた。

ブナ二次林案内板 国道から外れてブナ林の一本道を歩く ブナ林が美しい
ツキヨタケ

このブナ林は「八甲田ブナ二次林」と言うらしい。明治から昭和の初期までこの辺りは牛馬の放牧地だったようで、昔のブナはほとんど伐採された。
所々に木陰用に残したブナから落ちた実から再び芽生え、これだけのブナ林になったそうである。
そう言えば幹周りが二かかえもある大木が時々混じっているが総じて細いものが多い。

やがてブナ林が杉林に変わって暫く進むとこの送湯管の道も終わった。
代わって自転車道が現れた。

途中で昼飯を買う店がなかったので、非常用に持ち歩いているパンもそろそろ食べないと古くなるので、それを食べることにしていた。
自転車道に出た所で、さて昼食をしようとパンを取り出してみると、なんと青カビが生えているではないか。
いつ買ったものか忘れている位だから仕方はないが、いくらなんでもこれを食べるわけにはいかない。
取り敢えず水だけ飲んで歩くことにした。

山ブドウやサルナシ、アケビでもなっていないかなあ・・・。などと梢の裏を覗きながら歩く。山ブドウの蔓はたくさんあるが殆んど実がなっていない。稀に実が下がっていることもあるが高くて、そう簡単に採れるわけがない。
GPSの予測では目的地に2時半に到着すると表示しているので、それまで位なら何とかなりそうだ。

湯の台付近は広い牧場があり、黒い牛が放牧されていた。肉牛のようだ。
カーブを曲がると天の助けか「高原そば」の看板と赤い屋根の建物が見えた。
諦めていた昼飯にありつけそうだ。メニューはラーメン、丼物など一通りのものはできるようだが、風が冷たく少し体が冷えたので熱いラーメンを注文した。
テーブルの上には店の主人が採ってきたと言う何種類ものキノコが置いてあった。

見事なマイタケ ブナハリタケ?
見事なマイタケ ブナハリタケ

店の主人とお客さんとが土地の言葉で何か話しているが、ほとんど外国語並みでチンプンカンプンである。
大体何関係の話題で話しているのかさえもさっぱり分からなかった。
店を出ようと、リュックを担いだ瞬間、リュックの上に置いてあった帽子が、飲み残しのラーメンの汁を飲みに行ってしまった。
外の水道で一応洗ったが、かぶることはできない。

青森十和田湖自転車道(11.5km) ここから先の自転車道は車道から遠く離れることになる。車道より距離的には2km余り長くなるが、自転車道を歩くことにした。
しかし、これは失敗だった。
十和田湖温泉郷までは相当な高低差を下らなければならない。
自転車道はできるだけ勾配が少なくなるように設計されているため、僅か2~3m下るために数十m大きく遠回りしている。
しかも谷あいの薄暗い雑木林や杉林の中で景色も見えず、まったく面白くない自転車道である。
これでは利用者もほとんどないのだろう。最近利用された形跡はなかった。
青森十和田湖自転車道(11.5km)

当然車には会わないが、人にも全く会わなかった。代わりに熊に会っても決して不思議ではなさそうな寂しい道だ。
乾いた落ち葉が厚く積もっているので、カサカサと音を立てる。ワザと大きな音になるように歩いて、今年は多いという熊に私の存在を知らせてやった。
今年はブナの実が裏年で少ないそうだ。従って熊は餌不足で人里に下りてくるらしい。
先の食堂でも、きのう2頭歩いているところを見たから注意してください、と言っていた。

今日の前半は素晴らしい道だったが、最後の6km余りの自転車道は失敗だった。
一応森の中と言うだけのつまらない自転車道より、車は通るものの、当初予定していた川沿いの国道を歩いた方が景色はずいぶん良かっただろうと思った。

道は自転車道だから勾配が緩く作ってある。そのためかなりの遠まわりをさせられる。
山をどんどん下っているものの、なかなか捗らない。
やがて視界が開けると温泉街に出た。
ユースホステル登り口 おいらせユースホステル
ユースホステルは左の奥 今日の宿 奥入瀬ユースホステル

その内、やっぱりここを歩いて良かったと思えるような所があるかと期待して歩いたが、最後までつまらない道だった。
1勝1敗と言ったところか。

数日前たまたまTVを見ていたら、今年は東北地方に熊の出没件数が去年の数倍多いというニュースをやっていたから、熊に遭遇しなかっただけでも幸いだったと思っておこう!

データ
  • 2006.09.26(火)
単独
酸ヶ湯温泉
0.6km

7:58

8:10

東北大学植物園
6.2km

8:55

9:58

睡蓮沼
2.4km

10:11

10:47

猿倉温泉分岐
2.2km

 

11:25

県道分岐
6.4km

 

13:21

食堂
6.1km

13:41

15:05

十和田湖温泉郷
1.5km

 

15:35

奥入瀬ユースホステル
歩行距離
25.4km
宗谷岬からの累計距離
947.0km
行動時間
7時間37分
天気
曇り一時晴れ
宿泊
費用
宿泊 5,410
昼食 500
その他 490
その他は お茶・牛乳・野菜ジュース・おやつ・入館料・ランドリーなど
アーカイブ

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