朝早く目が覚めてしまった。外は曇っているがだんだん良くなる方向のようだ。 昨夜、地図を見て決めたルートは赤岩山まで登り、点線の山道を歩いてオタモイ地蔵の分岐を直進してオタモイ1丁目で国道に合流する案に決定した。
地図上の点線の道が本当に歩ける道かどうかに多少不安はあったが・・・。
宿の朝食時間は7時半と聞いていたが、6時過ぎから魚を焼くいい匂いがしている。

もしかすると、もっと早く食事ができるかもしれないと思って1階に下りると女将さんが
「あれ? 7時半ではないのですか?」 と、言っている。
どうやら、女将さんは私に気遣って少し遅めの朝食時間を言ったようだ。早発ちのお客には6時半から朝食ができるようだ。
一番乗りで朝食をいただいて6時27分には宿を出られた。

運河沿いの遊歩道には犬を連れた地元の人が朝の散歩をしている。40才台の男性に赤岩山の道の様子を聞いてみた。
「ああ、いい遊歩道がついています。私は好きな道ですね。よく行きます」
「もう少し遅い時期ですと紅葉かいい所です」ということだった。
そして登山口に近いところにコンビニがあることも聞いた。これで安心だ。

中央バスのターミナル付近で、どっちの道かをGPSで確認していると、私より若干年上のような人が寄って来て、「どこに行くの?」
「赤岩山なら俺に着いて来い。俺も近くまで行くから」と言うことで一緒に歩いた。
その人、元石川県の人で、50年前に小樽に来たそうで福井県のことにも詳しかった。今の小樽はきれいな街だが、50年前に来た当時は暖房に石炭を使っていたので、煤けた汚い街だと思ったそうだ。
しかもまだ魚の運搬に馬車や馬ぞりが使われていたので、道には馬糞がたくさん落ちていたそうだ。
毎日2時間散歩しているという、この男性は71歳と言うのに足が速い。けっこうな上り坂が続く道をかなりの速さで登って行く。ついて行くのがやっとだ。

(画像はクリックで拡大します)
道は山の鞍部に登るらしい。
そこまでは車でも登れる道で駐車場とトイレがあるから、左が電波塔が立つ赤岩山山頂、右へ10分ほど登った下赤岩山山頂からは見晴らしが大変良いので是非行って来た方がいい、と教えられた。
言われた通り右の道を登る。途中、石仏が並んだ「赤岩霊場」を通り急な坂道を登ると、海側の様子が一変する。
鋭く尖った赤い岩山が海から直立している。恐ろしく険しい断崖絶壁だ。

下を覗くのも怖いその断崖に幾筋もの踏み跡が延びている。
先ほど駐車場で会った男性が言っていたロッククライミングの岩への道だろう。
間もなくベンチと柵がある下赤岩山山頂展望台に着いた。
その先の平らな岩の上からは遥か下の方に岬の先端に建つホテル(ホテルノイシュロス小樽)が見えている。
素晴らしい絶景だが、足元はどこまで垂直か見当もつかない断崖で何かに掴まっていないと、すーっと吸い込まれていきそうな錯覚に陥る。
一段高くなった岩の先端はテーブル状に平らになっていて仏像が安置されていた。
仏像の下の岩の窪みには蝋燭が立てられるようになっていて、燃え残りの蝋燭があった。

駐車場から先の赤岩山山頂への道はカラマツやトドマツなどの針葉樹とシラカバなどの混生林で先ほどとは対照的な穏やかな表情だ。
駐車場から赤岩山へ イカル
山頂手前にオタモイの断崖の海岸線を遠望できる所がある。ここの眺めも見応えがある。(右) 赤い鳥居が見えたら左に下って国道に出た方がいいと聞いていたが、GPSに登録したルートはもっと先まで山道を歩くようになっている。
山道もその先に続いていたので歩いてみると、16分ほど歩くとまた車道に出た。
その先は落石で通行禁止の立札があり、草が生い茂り歩けるような状態ではなかった。
海の方へ車道がジグザグに下っていて下に駐車場があるらしいが、その先の海岸までの歩道も落石で通行止と書いてある。
車道を下ってみた。
駐車場からは赤岩山山頂付近で遠望した海から直立した断崖がより間近に見ることができた。(右)

昔(昭和11年)はここにオタモイ遊園地が作られ、切り立った断崖の上には京都の清水寺を凌ぐといわれた「龍宮閣」が立てられ、おとぎ話の龍宮城のようだと言われ、一日数千人の人で賑わったという。
しかし、昭和27年焼失してしまい、現在は断崖の上に残った龍宮閣の礎石と遊歩道トンネルだけだというが、その遊歩道も落石のため通行止めになっていて、遠望して想像するしかなかった。

オタモイ海岸駐車場から
国道5号線に出る道は、赤い鳥居からの下山路と合流していた。
朝、犬の散歩の人が教えてくれた道はこの遠回りを避けるためだったことに気付いたが、「当代一を誇った夢の里オタモイ遊園地跡」を知ることができ、決して無駄ではなかった。
桃岩 桃内トンネルからオタモイ方向 立ち枯れが進んでいた
きょうはトンネルを大小合わせて5本、洞門を1本通った。その中の「桃内トンネル」と100mほどの短いトンネルと洞門の3本は歩道がなかった。
きのう買った「点滅する安全ライト」が早速間に合った。
車が早い時点で避けて行ってくれているところを見ると、どうやら赤い点滅ライトは運転手に気付いて貰っているような気がする。
明日の「稲穂トンネル」もこのようにいけばいいが・・・・。幸いあしたも天気が良さそうだから運転席からも点滅ライトを確認しやすいだろう・・・・。
フゴッペ岬の短いトンネルを過ぎると「フゴッペ洞窟→」の案内板があった。
行ってみると「定休日」の看板があり閉まっていた。
すぐ近くに余市保養センター「はまなす温泉」がある。海を見ながら温泉に入れるらしい。日帰り入浴600円、宿泊もできるようだ。
JR余市駅の前に石造りで赤い屋根の歴史を感じる建物があった。
何の建物か分からなかったので通り過ぎたが、余市川の橋の手前の裏門でニッカウィスキーの会社であることが分かった。
入ってみるとウィスキーの製造工程や歴史など見所いっぱいだった。
試飲できるコーナーもあり、かなり賑わっていた。
酒を飲まない私は、ジュースがあったので一杯頂いた。

今夜の宿は北限の「あゆ」が売り物の水明閣で、久しぶりに LAN がある宿だ。ところが LAN は会議室にしかなく、旅日記を投稿している中、宿の従業員が付いていてくれるので、申し訳なくて、ゆっくり LAN を使っていられなくて、早々に切り上げた。

データ
  • 2006.09.11(月)
単独
小樽
5.6km

6:27

8:05

下赤岩山
2.0km

 

8:48

赤岩山
3.8km

 

9:55

オタモイ
9.1km

 

12:12

桃内トンネル
5.3km

 

13:49

フゴッペ洞窟
4.9km

 

15:06

ニッカウヰスキー
4.0km

15:41

16:19

水明閣
歩行距離
34.7km
宗谷岬からの累計距離
560.1km
行動時間
9時間52分
天気
ほぼ快晴
宿泊
ホテル水明閣
(会議室にLANあり)
費用
宿泊 9,450
昼食 330
その他 1,121
その他は お茶・牛乳・野菜ジュース・おやつ・入館料・ランドリーなど
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