e旅歩き旅 2日目 稚内-宗谷岬

8時10分のバスで宗谷岬に向かう。
この道は明日歩く道だ。道路の両側は野草の花園のようだが、今の時期は花を期待しても無理だ。それでも秋の花と夏の名残の花が咲いていた。ツリガネニンジン、カワラナデシコ、ハマナスなどがバスの窓からも確認できた。
花の時期だったらすばらしいだろうと思う。
白山々系などでは亜高山帯付近まで登らなければ見られないトドマツ系やダケカンバ系の樹種を海岸で見ることができることも、やっぱり日本最高緯度の地だけのことはある。
白山弥陀ヶ原の雰囲気を海のそばで見ることができることを、話には聞いていたが実際に来て見ると、やっぱり感動ものだ。

(画像はクリックで拡大します)
宗谷岬の先端には写真で見た、日本最北端の地であることを示す三角形のシンボルが建っていた。
誰もがするように、私もその前で記念写真を一枚撮ってもらう。

晴れていれば43kmしか離れていないサハリンが水平線上に見えるらしいが、きょうは残念ながら見えなかった。
右画像の左の紅白の塔は『宗谷岬灯台』、右の先が曲がった塔は『祈りの塔』

1983年9月1日ニューヨーク発ソウル行大韓航空機が航路を大きくそれ、ソビエト領空を侵犯し、サハリンモネロン島付近でミサイル攻撃を受け撃墜されて、乗客乗員269名全員が死亡した。
このニュースは衝撃的だった。
塔は平和の象徴『鶴』を模したもので、その先端は撃墜地点を指しているそうだ。
きょうは日曜日で、丘の上の風車の建物「アルメリア」で催し物があるらしく、稚内観光協会の人たちが、礼文・利尻の自然などを紹介したパネル展示や浜頓別町の砂金堀体験コーナーなどの準備中だったが、きょうは風が強くテントの補強が大変なようだった。昨日は良い天気だったようで、なかなかうまくいかないものだ。

13時から宗谷丘陵を5km歩く「フットパス」と言う自然観察会も行われると言うので、早速申し込んだ。最初の客だった。
開始30分ほど前に行って見たら、まだ私の名前だけしかなかったが、その後数名の参加者があった。
ワゴン車と乗用車2台に分乗して57基の発電用風車が回る丘の上まで移動し、そこから海岸の宗谷まで5kmを2時間かけて植物観察などをしながら歩くという楽しい催しだった。
ちょうど中間点付近のフットパスN0.10のポイントは、なだらかな起伏の緑の草原と巨大な白い風車が林立する風景を見るベストポイントだそうだ。
最初はガスの中で風車の回転翼は見えなかったが、ベストポイントに着いた頃は若干青空ものぞいて、息を呑むようなすばらしい光景だった。
この風力発電機は1基で1000kwの発電能力があり、57基で57000kw。4万1200世帯分の電力を賄えるらしい。
回転翼は直径61.4m、翼の先端までの高さは98mだそうだ。その巨大な風車が57基も立ち並ぶのは勿論日本一で、ここでしか見ることができない風景だ。
2万年前の氷河期末期に氷が解けたり凍ったりを繰り返してできたという「周氷河地形」の草原と、超現代的な風力発電の風車は少しの違和感もなく見事にマッチした新しい風景を形作っていた。
宗谷地方は風の町と言うそうで、この他にもたくさんの風力発電用風車が回っていて、地球温暖化の原因になるCO2を排出しないクリーンエネルギーの町だ。
この風車群を見ただけでも、今日の催しに参加した甲斐があった。
観察会では、地元福井県周辺では白山山系の2000m級の山でしか見たことがなかった「ハナイカリ」を、いとも簡単にいたる所で見ることができた。(右)

一年の内で最も美しいという6月から7月にかけての花の時期に、妻と共に是非もう一度訪れてみたいものだ。
民宿「宗谷岬」には、この旅のきっかけになった「日本縦断歩き旅」の著者石川文洋さんも泊まったそうで、石川さんから送られてきた著書「てくてくカメラ紀行」が置いてあった。
民宿宗谷岬 e旅歩き旅 第1日目の夕食
データ
  • 2006.08.20(日)
単独
宗谷岬バス停
7.5km

8:58

13:09

宗谷丘陵アルメリア
車移動

 

13:27

フットパス基点
4.7km

 

15:25

宗谷郵便局
車移動

 

15:38

宗谷丘陵アルメリア
1.3km

 

16:03

民宿宗谷岬
歩行距離
13.6km
宗谷岬からの累計距離
13.6km
行動時間
7時間06分
天気
曇りのち晴
宿泊
費用
宿泊 7,350
昼食 840
その他 300
その他は お茶・牛乳・野菜ジュース・おやつ・入館料・ランドリーなど
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