メボソムシクイ

昨日の夕方、いつものウォーキングルートを歩いていると、足元で何かが動いた気がした。良く見るとメボソムシクイのようだ。
しばらく様子を見ていたが、一向に逃げる様子がない。
ちょっと手を伸ばしてみると、30cmほどは移動するが、そこでまたうずくまってしまった。
どうやらかなり弱っているようだ。

しかも、ここは少ないとは言え、車が通る道だ。車に轢かれては大変だと思って、もう少し安全な場所に移動してやろうと、手で追いやったが、飛び立つほどの元気はなさそうだ。
草の葉っぱの上でじっ~としている。
手を差し出したら、乗ってきたではないか。 飼われていたのだろうか?
まだ、巣立ったばかりの幼鳥のようだ。辺りを見回したが巣がありそうな木はない。

妻に、すぐ迎えに来るよう電話した。
その足で、スーパーに行って、豚肉の薄切りを少し買って、急いで家に帰った。

(画像はクリックで拡大します)
豚肉を虫の幼虫くらいの大きさに切って、くちばしの先に持って行ったが、食べようとしない。
仕方なく、つま楊枝で嘴をそーっと開けて、豚肉製の「幼虫?」を入れてやった。
妻が喉をさすってやったら、うまく飲み込めたようだ。
3~4匹分与えたが、みな飲み込んでくれた。
鳥かごにも入れず、手の上に乗せていたが、その内窓際の明るい畳の上に飛んで行って、じーっとしていた。
妻が手を差し出すと、不思議にも乗って来た。

夜は寒いかもしれないと思って「ムシクイ」を入れた段ボール箱の横に、先日までいたインコの「P~タン」が使っていたアンカーを置いて寝た。
今朝、早く起きて段ボール箱の中をそーっと覗いて見ると、ちゃんと立っていて、こちらを見た。元気なようだ。
ウンコも、いいウンコをしている。この分だと元気を取り戻せるかもしれない。

私の手のひらに載せて、「豚肉製の幼虫?」を箸でつまんで目の前で左右に動かしたら、動きを目で追いながら、その内パクッと、捕まえた。
野性の本能だろう、捕まえた「豚肉の幼虫?」を私の手に何度も力強く打ち付け、更に虫の頭から尻尾にかけて入念に噛んで「虫?」を弱らせた。
「虫」の左右を変え、更に同じことを繰り返して、やっと飲み込んだ。
昨日初めて出会った私たちをすっかり信用してくれている。 こちらの気持ちが素直に通じて、何の警戒心も見せない。
動物は可愛いものだ。
妻は先日死んだ「P~タン」がムシクイの体を借りて来てくれたんだと、言っていた。

妻は 『飼ってやりたい』 とも言っていたが、たしか野鳥を飼うには許可が必要な筈だ。 元気になったら山に放鳥してやらなければならない。
しかし、メボソムシクイは夏鳥だ。 10月も半ばになると、仲間は既に暖かい地方に渡ってしまっているかも知れない。
放鳥するには、一日も早く元気にしなければ時期が遅れてしまう。
インコの餌なら先日までうちにいた「P~タン」の餌が残っているが、ムシクイの餌は虫だから大変だ。
そこで、家族みんなで行楽を兼ねて、大野の六呂師高原にある「福井県自然保護センター」に保護をお願いに行った。

(以下後日記)
その後、18日に無事放鳥できたという連絡を受けた。
元気になった写真をお送りしましょうかと言うことだったので、お願いした。
2日ほどして、A4にプリントした元気な「ムシクイちゃん」の写真が送られてきた。

福井県自然保護センター」のホームページの「傷病鳥獣情報のページ」を見たら、2008年10月16日の欄に、あのメボソムシクイちゃんの記事が載っていた。
右側の画像をクリックしたら、元気に飛び立った「メボソムシクイちゃん」の勇姿がパソコン画面に大きく表示された。
家族一同思わず 「わー!」 と、拍手喝采!
「元気に暖かい地方まで飛んで行ってくれよ!!」 「そして、また来年福井に飛んできてくれよナ!」

データ
  • 2008.10.13(月)
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